ウェブサイト構築

独自ドメインを取得する

(前回まで)サーバーを契約し、ドメインも無事取得(ドメインはサーバー契約時に付随する無料のもの)。WordPressにてウェブサイトのデザインに取り掛かったはいいものの、セキュリティ上、https化(SSL化)したほうがよいらしいことが判明。ということでSSL化に挑戦することに。

独自SSLと共有SSL
  
まずつまずいたのが、自分たちのドメインがサーバー会社が発行するドメインだったということだ。ロリポップのホーム画面から「独自SSL証明書の発行」にて、手続きを進めるてはずだったが、どうにも埒が明かなかった。ロリポップに問い合わせてはじめてドメインに問題があることがわかった。「独自SSL証明書」の発行のためには「独自ドメイン」が必要とのことである…。まあきっと、詳しい人からするととんでもなく当たり前のことなのかもしれないんでしょうなぁ。

サーバー会社のドメインは無料で取得でき、またサーバー会社のSSL証明書をほかのユーザーと共有すれば、一応共有SSL化ということで、サイトの情報を暗号化することは可能である。ただし、「自分のドメインに対して」発行された証明書ではないため、SSL化しているとは言え、やや信頼性に欠ける、というのが一般的な理解だそうだ。またドメイン自体は「http://〇〇.lollipop…..」のように少し長くなる。

一方「独自ドメイン」は「http://〇〇〇.com」「http://〇〇.co.jp」のような、よりシンプルなもので、自分たちのサイトの(サーバーとは切り離された)独自のドメインとなる(サーバーは借りてはいるが)。独自ドメインにかんしては、後述するように、取得費や年間維持費が発生するというデメリットがある。他方で、サーバーと一心同体ではないので、仮に別のレンタルサーバー会社に乗り換えるといった場合でも、このドメインを引き続き使うことができる。サーバー会社のドメインとなると、それができない。またSSL化についても、「独自ドメインに対して」発行された「独自SSL証明書」となり、より信頼性が高いとされている。というようなことを、あれこれ調べまくって、ようやく理解した。

独自ドメインの取得

そこで我々のサイトのSSL化をする場合、共有SSLと独自SSLのどちらかを選ぶ必要がある。簡単で安上がりなのはすでにドメインがある共有SSLだが、今後この事業が軌道にのったときに「.com」などのドメインに変えたくなるかもしれない、ということで、我々はここで、独自ドメインを取得して、独自SSL証明書を発行してもらうという道を選ぶことにした(そんなにたいそうな話ではないが)。

我々はムームードメインで取得したが、ドメインの選択にも注意する必要がある。我々は最初、たくさんあるドメインの候補から「これや!これがかっこええで!取得費も200円や!」と、深く考えずに「.press」にしようとしていた。しかしレジまで来て、取得費とは別に年間維持費が5000円ぐらいすることが判明したのだ。このドメインだけなのか?ほかのドメインはどうなのか?相場はどれくらいなのか?ということを、このときはじめて意識したのだ。

調べるうちに取得費はピンキリだが(0円から.incなど10万円近いものもある)、年間維持費の相場は2000円程度だということがわかった。毎年払うものだから、可能な限り安く抑えたいところだ。

そこでもう一度ドメインの選択からやり直し、結局「.com」に落ち着いた。取得料は300円程度で、維持費も2000円程度である。一口に独自ドメインと言っても、かかる費用はドメインによりけりで、よほど強いこだわりがあれば別だが、そうでなければ費用は考慮に入れたほうがよいかもしれない。こうして独自ドメインを取得して、やっと独自SSL証明書取得の手続きに取り掛かることができる状態になった。

ここからは、独自ドメインを手にサーバーに戻り、サーバー側でのドメインの再設定、そして独自SSL証明書発行の手続き、という段取りになるが、それはまた次回。(はぁ、なかなか道のりは険しい…)

自分たちなりの理解

共有SSLと独自SSL:サーバー会社の無料ドメインを使用している場合、サーバー会社のSSL証明書をほかのユーザーと共有することになり、この状態を「共有SSL」という。ドメインは無料で利用できるが、サーバーを移行するさいはドメイン自体が使用できなくなる。一方独自ドメインに対してSSL証明書を取得した場合、「独自SSL」となる。サーバーを移行しても引き続き独自ドメインを使用できる。ただし独自ドメインの取得と維持には料金が発生する。

(文:山本文子)

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