1990年代以降に増えた博士号取得者は、毎年およそ3割が行方不明と言われて、しばしばその悲哀が語られます。このような状況において、我々ポスドクは大学、学会に限らない活躍の場を自ら模索していく必要があります。
本ウェブサイトは、アカデミア世界に(社会にも?)うまく適応できていない息切れ気味なポスドクたち(ノラ博士)が、調査地域(おもに海外)を徘徊しながら気づいたこと、考えたことを発信していくために、従来のアカデミアの場とは異なるオルタナティヴな場として立ち上げられました。
政治学、神学、文化人類学、地域研究などを専門とするノラ博士たちが、それぞれの知見を活かし、当該地域の社会的・文化的文脈を踏まえながら考えたことを、社会に還元していきたいと思っています。
学術雑誌や学会といったアカデミアの場は敷居が高く、あまりアクセスしやすい場ではないかと思います。徘徊アカデミアでは自分たちの考えたこと、経験したことをより多くの人と共有したいと思っています。この場がそうした意見交換のプラットフォームになれば望外の喜びです。
ロゴデザイン:大谷彩子