ウェブサイト構築

独自ドメインとの格闘(前編)

(前回まで)独自SSL証明書獲得(サイトセキュリティ向上)のために独自ドメインを獲得。独自SSL証明書は無事発行されたものの、ロリポップドメインから独自ドメインへの移行ができず、WP管理画面にすらアクセスできなくなる。

我々は完全にパニックになり、慌てて類似の症状とその対処について、Google先生に聞きまくった。似たような事例を発見しては、そこに書かれている対処法を試してみるということを繰り返した。ここからの作業はこれまで以上に専門用語のオンパレードすぎて、毎回ビクビクしながら、二人して「本当にやってもよいか?」としつこいぐらい確認を取りながら、進めたことを覚えている。

FTPに加筆修正(ビビりながら)

先人たちの指南によれば、ロリポップFTP(過去記事参照)が鍵になりそうだった。FTPとはクライアントがサーバーにあるファイルを閲覧できるように媒介するもの、との理解なのだが、単に閲覧のためのツールというだけではなく、FTPのデータを自ら書き換えることもできるらしい。WP管理画面にアクセス出来ない今、FTPのデータを加筆修正することで、何とか原状復帰(最低でもWP管理画面にはアクセスできる状態)の道が開けるようだ。しかしFTPのデータはすべていわゆるコンピューター言語である。こんなド素人がいじくって、さらに事態を悪化させないだろうかという不安もぬぐえないが、背に腹は変えられぬ。とにかくやってみることにした。

ロリポップFTPトップページ。
左上からサンタクロースのようなオヤジが見守る。

①サイトアドレスをいったんロリポップドメインに戻す作業

現状ではWP管理画面にはアクセスできないので、ロリポップFTPにアクセスし「wp.config.php」を開いて、以下の文言を加筆する。なお「http://haikai-academia.moo.jp」はロリポップにて設定したドメインである。ちなみにFTPを開くと、ずらっとフォルダのようなものが並んでいて「wp.config.php」はその一つである。これがどういう役割を果たしているのかを、当然のことながら我々は理解していない。

define('WP_SITEURL', 'http://haikai-academia.moo.jp'); 

その結果、WordPress管理画面にはアクセスできるようになった。しかし、サイトそのものには依然としてアクセスできないままだ(たとえば「徘徊アカデミア」のトップページは表示できない)。管理画面から確認すると、WordPressアドレスは灰色になって編集できないように固定されている(グレーアウトと呼ぶらしい)。そしたら、このグレーアウトを解除すればよいのでは?ということで、その方法をネットで検索。

②WordPressアドレスのグレーアウトを元通りにする作業

この対処法としてFTP内にずらっと並ぶまた別のフォルダの「htaccess」を開き、そこに以下の文言の挿入を推奨するサイトがあった。もちろん「htaccess」が何かはまったくわかっていないし、以下の文言の意味もわかっていない。しかし、そのサイトでも、意味がわからなくてもコピペすればいいから、と言ってくれていたので、指示通りのことを行った。

<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</IfModule>

OMG!この作業直後から管理画面にも入れなくなった。②の作業のせいだろうか?①もよくなかったのだろうか?原因は謎だが、ともかく②をする以前より状況が悪化している。もうよくわからないので、①と②ともに、作業前の状況に戻すのが賢明だろうということになった。

③FTPにて加えた変更をすべて元通りに戻す作業

①と②にて加筆修正した部分をすべてそれ以前の状態に戻す(たぶん戻せたと思われる)。しかし管理画面にはやはりアクセスできず404エラーが出るばかり。どうやらオヤジは、「触らぬ神に祟りなし」とでも言わんばかりに完全にお怒りになっているようだ。どうすればオヤジの機嫌が直るのだろうか。

今回の結論

独自ドメイン「haikai-academia.com」にて今までのロリポップドメインで制作してきたページを見られるようにするというのが今回の目標。そこで先人たちの知恵を頼りにFTPに加筆修正してみたが、いずれも失敗に終わる。ド素人が手を出してはいけない領域だったのだろう。というか、失敗に終わるどころか、事態はさらに悪化、ロリポップドメインでもアクセスできなくなってしまった。これが二人で6時間格闘した結果である。万策尽きた我々は、最後の頼みの綱であるロリポップに問い合わせることにした。

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