ウェブサイト構築

独自ドメインとの格闘(後編)

(前回まで)我々はロリポップドメインから独自ドメインへの移行で苦戦していた。WordPressの管理画面にもアクセスできなくなり、ネットで対処法を探し回るなかで、とうとう(?)FTP(というよくわからないもの)に手を出すことに。その結果、事態はさらに悪化、ロリポップドメインも機能しなくなり、凍り付いたのだった。

埒が明かなくなった我々は、ロリポップに問い合わせることにした。はじめから問い合わせておけばよいものを、自力で解決できるのではという謎の自信、そして自力で解決しなければという謎の使命感のために、大変な遠回りをしてしまった。

ロリポップの回答①

ロリポップの回答によれば、独自ドメイン(とロリポップドメイン?)が機能しないのは、公開フォルダ(前々回「haikai-academia」と名付けて自動生成されたファイル)を設定したものの、その中身が空っぽであることが原因らしい。また、こうした問い合わせをする際には、作業日時、エラーの内容を細かく教えてほしい、とのことだった。問い合わせのマナーもこうやって身に着けて行くのか…。回答に従えば、公開フォルダに中身を入れればよい、という理屈になるが、いったいどうやってロリポップアドレスにて制作していたデータを公開フォルダに入れ直すのか、これがわからなかった。

サーバー内でのさまざまなフォルダでのデータの入れ替えというのは、私たちが普段PC上で難なくこなしているフォルダAのデータをフォルダBに移す、というイメージと同じなのだろうか。ことサーバー、FTPとなると、途端に思考がストップして、ちょっとした手違いですべてがパーになるのではという恐怖があった。しかしフォルダが空だとどうしようもない、ということもさすがに理解できる。やむを得ず、ロリポップFTPを開き、ロリポップアドレスで制作してきたデータ(と思しきもの)をダウンロードして、それを空の「haikai-academia」フォルダに入れてみた。しかしなんの変化も起きない。フォルダはもう空ではないのでは?うーん、いったい何がよくなかったのか。仕方なくもう一度ロリポップに問い合わせ。

ロリポップの回答②

シンプルにロリポップドメインではなく、独自ドメインをどのようにしてSSL化させることができるのかと問い合わせたところ、明快な手順を教えてくれた。

ロリポップのユーザー専用ページ 
→「サーバーの管理・設定」 →「データベース」 →「操作する」 
→「phpMyAdminを開く」
→「siteurl」と「home」のURLを「https://haikai-academia.com」に書き換え

とにかく、ロリポップのユーザー専用ページから「phpMyAdmin」に入れば、WordPressの「siteurl」や「home」のURLを編集できるということである。前回の記事で「グレーアウトしてしまった「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」」が編集できるということだ。

指示通りに作業すると、なんと!前回の格闘がウソなのではないかというくらい、ストンとすべてが丸く収まったのである。WordPressの管理画面にもアクセスできるし、独自ドメインでこれまで作成してきた内容が無事に表示されている!つまり、ようやく悲願のロリポップドメインから独自ドメインへの移行が成功したのである(本来は悲願というほど仰々しいことではないのだろうが)。

ちなみにこのデータベース(phpMyAdmin)は、基本的にはロリポップのサポート外で、「詳しい知識がある方のみご利用ください」とある。こんなこと言われたらめっちゃ怖いんですけど。しかしまあ、このデータベースを編集して何か不具合が起きたとして、そこまで面倒みないといけないのも大変なのかもしれない。と、サーバー側の気持ちになってみる。

赤い注意書きに緊張感が走る。

phpMyAdminとは?

とりあえず当初の目的は達成できた。しかし、いまだに「WordPressのアドレス」と「サイトアドレス」の違いは不明だし、「phpMyAdmin」がいったい何なのかもよくわかっていない。正確に理解して説明できるようになるのは無理にしても、せめてふんわりと雰囲気レベルでもいいので、イメージを持てるようになっておきたいものである。ちなみに「phpMyAdmin」についてのウィキペディアの説明は以下のとおりである。

phpMyAdmin(ピーエイチピーマイアドミン)は、MySQLサーバをウェブブラウザで管理するためのデータベース接続クライアントツールで、PHPで実装されている。 phpMyAdminを用いることで、SQL文を記述することなく、MySQLのデータベースに対して様々な操作が行える。また、ユーザが任意のSQL文を記述して実行することもできる。

「MySQL」とか「PHPで実装」とかが何を言っているのかは不明だが、「ウェブブラウザで管理するためのデータベース接続クライアントツール」というのはなんとなくわからないでもない気がする。平たく言うと、我々のようなサーバーを借りているクライアントがデータベースに接続するためのツール、という理解でよいだろうか。それにしてもFTPも似たようなことを言っていなかったっけ?

ちなみにSQLとはプログラミング言語らしい。いずれにしてもその言語を知らない人間でも、phpMAdeminを開けば、サーバー内のデータベースに対する操作が可能であるということのようだ。

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独自ドメインを取得してからというもの、そのSSL化(これは難しくなかったが)、さらにロリポップドメインから独自ドメインへの移行という、大きな壁が待ち受けていた。ここまでその格闘ぶりを書いてきた。これでようやくスタート地点に立ったというぐらいだろうか?サイトのデザインをどうしていくかとか、広告はどうやったら入れられるのかとか、初心者の我々にはやらなければならないことが山積みである。

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