投稿者: 井上 航

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むかし学部の学生だったときは、社会思想史の研究会でアナキズムに憧れたり人類学をかじったりでした。その後テレビ番組のディレクターになり、楽しさと慚愧にまみれつつ、身体の動きから人の生き方を感じることを大切に思いました。他方、幼少時から幻怪な世界への興味あり。これらが渦巻き混ざり合い、学びなおしを図りたくなったのです。身体の感覚にそくしてアニミズムを捉えていた民族音楽学が面白そうに思えました。音楽よりも霊とか憑依とかのサブテーマで民族音楽学を選んだわけで、少し変わっているかもしれません。でもこれがカンボジアのクルンの人たちとの新たな出会いをもたらしてくれました。ノラ博士ですが、もとからノラっぽい散漫さが身上なのでそのへんが書くことに素直に出ればいいと思います。